• 校長

    校長挨拶

    陽春の候、在校生保護者の皆様、卒業生及び保護者の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素より本校教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。この4月より張 述洲前校長の後任として、神戸中華同文学校校長に就任いたしました李 俊吉と申します。よろしくお願い致します。

    本校は緑豊かな神戸の諏訪山のふもとに1899年創立以来,今年で123年目を迎えます。その間、幾多の試練を乗り越えて参りました。1945年6月の神戸大空襲では校舎が一瞬にして焼失してしまいました。しかし、我々華僑・華人の諸先輩方、かつて本校で教鞭をとられていた先生方、日本の友人ならびに学校再建に携わった全ての方々の不屈の精神により、1946年に兵庫区にある大開小学校校舎を借用して復校し、1959年には生田区(現中央区)に神戸華僑自らの力で新校舎を建設し、華僑子弟の教育を守り続けて現在に至ります。

    本校では教育理念である「徳・智・体」を兼ね備えた、優れた人材を育成するための教育活動を行っております。この教育理念は時代が変わろうとも、今なお守り続けております。さらに2016年に前任であった張校長は“継承同文優良伝統、緊跟時代作育人材”という十六文字の理念を打ち出しました。この言葉も歴史ある本校の伝統と文化を守る上で、揺るぎない信念であり、受け継いでいくべき信念であります。

    これらの教育理念のもと、児童・生徒たちには本校における華文教育の中心である中国語、中国歴史、地理などをしっかり学習し、その知識を生かし国際社会のニーズに適する人材に育ってほしいと願います。そのためには、自分の未来をしっかりと見据えることができ、自分の将来を自分の力で切り開いていくという力を身につけなければなりません。国際的な視野を持つ人材育成と、前途ある児童・生徒たちの未来のために、我々教職員一同全力で教育活動に取り組んでまいります。

    また、我々教職員は学校生活においては、小学校低学年の児童には、しっかり勉強し、たくさんの友達を作り、楽しく遊び、毎日笑顔で学校生活を過ごせるように努め、また小学校高学年から中学生においては多感な時期を迎え、悩む時期でもありますが、児童・生徒たちに寄り添い、時には厳しく、時には優しく接するよう努力してまいります。児童・生徒たちにとって神戸中華同文学校に関わる全ての人達が家族であり、温かい第二の家庭となり、児童・生徒たちが家に帰った時に、“今日はこんな事を学んだよ” “今日は友達とこんな遊びをしたよ” “今日は先生から将来についてこんなアドバイスをしてもらったよ”と笑顔で話し、保護者の皆様も安心して本校に送り出せるような学校づくりになるよう精進してまいります。そのためには、保護者の皆様の変わらぬご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

    なお、新型コロナ感染において、未だ収束の兆しは見えない状況ではありますが、児童・生徒の健康と安全を第一に考え、十分な対策を講じた上で可能な限り学校活動を実施したいと考えております。今一度、保護者の皆様のご協力をお願い申し上げます。

    最後になりますが、皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、就任の挨拶とさせて頂きます。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

    神戸中華同文学校
    校長  李俊吉

  • 理事長

    理事長挨拶

    1899年、本校は華僑子弟の教育を目標として創設されました。創立120年を越える伝統ある学校です。

    私が目標とするのは称賛と寛容に満ち溢れた明るく楽しい学校です。成功した時には皆で心から喜び称賛し、失敗した時には皆で励まし再度の試みを促します。小中一貫の本校では異学年交流を通じて、思いやりや社会性を育みます。この学童期から青年期初期至る重要な発達段階にある子供たちに、各人の個性を尊重し、自立性のある人格形成を促します。また、互いの人格を認め、助け合い、高めあえる能力を育てます。本校は生徒たちが将来、どのような道を進んでも役に立つ、個性的で、柔軟な、自立性のある人格形成を目指します。

    華文教育に於いて、これまで各学年2クラスの小学部で小学1年を3クラスに分割して少人数化し、中国語非ネイティブ学童を対象とした最新華文教育プログラムを使用してネイティブ教師による華文基礎教育を進めてまいりました。その結果、小学校低学年の中国語語彙や表現力が更に向上して活発な会話が出来る様になりました。

    英語教育に関しまして、近年、小学部においてモジュール授業形式で週数コマのネイティブ教師による基礎的な英会話授業を導入致しました。今後、拡充を予定しています。 2019年、本校は創立120周年を迎えました。華僑子弟5世6世が学ぶようになった今日では、卒業生のほとんど全員が日本の高等学校へ進学しています。その為、中等部においては中国語・中国地歴等以外の教科は全て文科省検定教科書を使用して高校進学の準備をしております。結果として近年、難関高等学校へ相当の進学成果をあげています。 本校は引き続き、中・日・英3ケ国語の基礎教育拡充にも努めて参ります。

    むすびに、長年にわたり本校にご支援いただきました華僑社会の皆様、校友生の皆様に心より感謝いたします。並びに、地元兵庫県、神戸市の皆様のご理解とご協力に感謝いたします。

    神戸中華同文学校
    理事長 蔡 旦伯